役物を半角にする必要性とは？

Webデザインにおいて、文字の見た目はユーザーの読みやすさに直結します。
特に、日本語の文章には「、。（）「」」などの約物（やくもの）が含まれており、これらが全角のままだと文章が不揃いに見えてしまうことがあります。

例えば、以下のようなケースを考えてみてください。

【全角】こんにちは。「CSSのテクニック、役立ちます。」
【半角】こんにちは｡｢CSSのテクニック､役立ちます｡｣

半角の方がコンパクトでスッキリして見えませんか？
特にデザインを重視する場面や、横幅を揃えたい場面では、役物を半角に統一することが重要になります。

そこで、本記事ではCSSで役物を半角にする方法と、「yakuhan」ライブラリを活用する方法を詳しく解説します！

CSSで役物を半角にする方法

CSSだけで役物を半角にするには、以下の方法が考えられます。

font-feature-settings を利用する

CSSの font-feature-settings を使うと、一部のフォントでは約物を半角に変えることができます。

p {
  font-feature-settings: "halt";
}

この halt（Half-width Alternates）を指定すると、一部のフォントで約物が半角になることがあります。
ただし、対応フォントに依存するため、期待通りに動作しないケースもあります。

font-family で半角約物対応フォントを指定する

特定のフォントを指定することで、約物を半角にできる場合もあります。

p {
  font-family: "Arial", "Helvetica", sans-serif;
}

特に英字フォントを適用すると、日本語フォントよりも約物が半角になりやすいです。
ただし、文章全体のデザインが変わってしまうため、慎重に適用する必要があります。

CSSだけでは限界がある

CSS単体で約物を完全に半角にするのは難しく、フォントに依存してしまうのが大きな課題です。
そのため、より確実に約物を半角にするためには、JavaScriptライブラリの「yakuhan」を活用するのがおすすめです。

「yakuhan」ライブラリを使って役物を半角に変換する

yakuhanとは？

「yakuhan（約半）」は、約物を自動で半角に変換するためのJavaScriptライブラリです。
このライブラリを使うことで、CSSのフォント指定に頼らず、確実に約物を半角にできます。

yakuhanの導入方法

まず、yakuhanをインストールします。

npm install yakuhan

または、CDNを利用する場合は以下のスクリプトをHTMLに追加します。

<script src="https://unpkg.com/yakuhan"></script>

yakuhanの基本的な使い方

yakuhanを適用するには、対象のテキストに対して yakuhan.replace() を使用します。

const text = "「CSSの約物、統一しよう！」";
const convertedText = yakuhan.replace(text);
console.log(convertedText);
// → ｢CSSの約物､統一しよう!｣

これにより、全角の**「」「」、。、！？」**などがすべて半角に変換されます。

yakuhanをWebページに適用する

Webページ内のすべての文章にyakuhanを適用するには、次のようなスクリプトを記述します。

document.addEventListener("DOMContentLoaded", () => {
  document.body.innerHTML = yakuhan.replace(document.body.innerHTML);
});

これを実行すると、ページ全体の約物が半角に変換されます！

まとめ

役物を半角にすることで、文章の統一感が増し、読みやすさも向上します。

CSSだけでは対応が難しいため、JavaScriptライブラリのyakuhanを活用するのがおすすめです。
特にWebメディアやECサイトなど、統一感が求められる場面で役立ちます！

ぜひ、yakuhanを試してみてくださいね！